39番 韶法山 済興寺 

住職 井上隆心 

710-0801 倉敷市酒津1704 086-425-2330  案内図

本尊 阿弥陀如来  開基 伝・平安時代  中興 元和元年増阿 

倉敷市の北西部、かつては高梁川の川湊として栄えた酒津。韶法山済興寺は、古くから酒津の人々の信仰を集めてきた。その本尊は恵心僧都作といわれる秘仏・阿弥陀如来像。本堂、客殿、庫裡、鐘楼堂の装いも新たになり、往時と変わらず酒津の人々の心の拠り所となっている。 

済興寺の由来は古く、平安時代に火災に遭った伝承がある。記録に残っているのは、中興の増阿法印が本尊を安置した元和元年(1615)から。石正寺阿弥陀院、正眼寺真如院と称していたこともある。大正4年(1915)、高梁川の改修に伴なって現在地に移転し、昭和9年から済興寺と称するようになった。 

隆心住職は増阿法印から数えて18代目で、平成5年の晋山である。本尊の阿弥陀如来像は、恵心作千体仏の一つとされ、住職晋山の時にしか開帳されない秘仏。平成5年には28年ぶりに開帳された。 

済興寺には様々な寺宝が伝わっている。古くは宗祖の作といわれる「阿弥陀如来三尊仏」掛軸。また寛政81796)年、地元の有力者が両親の菩提のために寄進した「涅槃像絵図」。同じ寛政8年に酒津の講中によって建立された「北向き石地蔵尊」は、背負う格好をすると、腰痛が治るとの言い伝えがある。 

他に、1200柱の英霊が合祀された花崗岩の忠霊塔がある。また昭和48年に本山から迎えた「古励加楽(これから)観音」は、水かけ観音として親しまれている。 

近年は改修工事を進め、昭和54年には鐘楼堂を、63年には本堂、客殿、庫裡を大改修した。また、本堂の左手に昭和24年に開園した「みのり幼稚園」(井上倫子園長、40人)がある。宗教的雰囲気の中で感謝する心を育てながら、音楽教育にも力を入れて、豊かな心を子供たちに伝えている。 

主な行事 

118日初観音 21日初大師 23日星まつり、14,15日涅槃会 321日正御影供 45日慰霊祭、15日阿弥陀まつり 58日花まつり 815日施餓鬼法会 24日地蔵盆 128日成道会 また31日大晦日には除夜の鐘を撞こうと、毎年多くの人々が集ってくる。