住職 島田良照

所在地 〒701-0113 倉敷市栗坂911

 ●電話 (086)462-7676

 ●FAX   (086)462-7734

 ●本尊 聖観世音菩薩

 ●開基 元禄元年頼遍和尚

 ●中興 昭和5年竹井覚静

交通案内 JRバス備中庄下車徒歩15分

地域に安らぎ与える鐘の音

 JR山陽本線中庄駅と庭瀬駅の中間地点辺りに栗坂と呼ばれる地区が広がっている。その栗坂の南側の山手に正法山明星院蓮休寺がある。現在同寺の近くは、東西に平行して走る旧国道2号線と2号線バイパスを結ぶ県道が南北に通っているため比較的交通量の多い地区になっている。

  周囲の自然との調和が印象的な蓮休寺の境内には、北側に本堂と庫裏客殿が建ち、南側の高台には鐘楼堂がそびえている。鐘楼堂は昭和57年に新築されたもので、まだ新しさを残している。

  その大きな梵鐘は朝夕と島田住職によって撞かれ、辺り一面に清く澄んだ音色を響き渡らせ、車社会の雑音を打ち消すかのように地域の人々に安らぎを与えている。

  蓮休寺は、元禄元年(1688)に頼遍和尚によって創建され中庄・性徳院の末寺となっていた創建当時の本堂は、現在本堂の東側に建てられていた。その後、昭和5年に早島・千光寺の竹井覚静住職(兼務)が、現在の場所に新築した。

  かつて栗坂には、天平勝宝年間(749-757)に報恩大師が自作の地蔵菩薩を安置して、開基したと伝えられている少融山高蔵寺があった。しかし高蔵寺は承平天慶の乱の影響などを受け焼失。延元年間(1336-40)に播磨の太守・赤松円心の命を受けた別峯によって再建されている。この時に寺号を定林寺に改称されている。さらに足利氏の時代には、再々度兵火に遭い焼失。このため定林寺はその後、庭瀬に移転し松林寺となっている。以来、栗坂には寺院が無くなり、それが長い間続いていたようだ。

  そこで、江戸時代になり寺院がなかった栗坂に新たに寺院を建立しようという気運が高まり、元禄元年に蓮休寺が創建されるに至ったと推測されている。

  蓮休寺の本尊は聖観音で、元禄時代の作とされている。

御詠歌 蓮葉に宿る正法の明けの星永遠にまたたけ南無観世音

(はちすばにやどるみのりのあけのほしとわにまたたけなむかんぜおん)


 (良恒詠)

 ●主な行事

 正月修正会

 2月節分会 15日涅槃会

 3月正御影供(9年に一度)

 6月15日青葉祭

 12月8日成道会 31日除夜の鐘

 毎月本尊供

 ●周辺観光

 RSKバラ園